● 駅舎素屋根撤去工事(2018年2月~9月)
建物概要 :S造素屋根 H=21.6m、S造見学デッキ 213m2、噴水広場斜路舗装 312m2
重要文化財でもある大規模木造建築の駅舎復原工事
駅舎保存・修繕工事の為設置された、風雨等から守るための囲い“素屋根”の撤去を弊社が担当いたしました。
重要文化財の復原工事として最後の重要工程となるため、一つ一つの手順を精査し、より安全で、より確実な工法で施工しました。
6階建てビル相当の高さで組まれた鉄骨外壁を内側と外側で挟むように足場組立し、内部の落下防止ネットを2重掛けした上で、屋根・外壁上段→中段→下段の順に、200tクロ-ラクレーンを使用して解体を進めました。
基礎のコンクリート構造物は、一般的な圧砕工法より振動の少ないカッター切断工法やコア削孔、バースター工法を採用。
修繕済みの駅舎はもちろん、隣接稼働する仮駅利用者等も含めた周囲への影響を最大限抑えて、慎重かつ迅速に撤去しました。
周辺に貴重な歴史的建造物が立ち並ぶ中、特に国の重要文化財であるこの駅舎の復原工事に関わらせていただく事は大変な責任と重圧でしたが、安全管理・施工管理を徹底し、近隣の皆様のご理解・ご協力のもと、無事故・無災害にて完工することが出来ました。